死活監視では何を行う?死活監視の種類や方法、対象となる機器を紹介


高速ネットワーク回線が普及した現代において、システムは1台のサーバーにとどまらず、多数の機器と連動する時代を迎えています。これらのシステムを安定して運用するために管理者が確認すべき重要なチェック項目の一つが「死活監視」です。実現する方法やチェックすべき項目も含めて詳しく確認していきましょう。
死活監視とは?何を監視するのか?

そもそも「死活監視」とは、どういうものですか?

「死活監視」とは、システムを構成するさまざまな機器に対して、正常に稼働しているか否かを継続してチェックする取り組みです。

「死」と「活」は、どのような状態ですか?
またそれぞれには、どのような違いがありますか?

死活監視において、「死」と「活」は以下のように使い分けられます。
| 状態 | 概要 |
|---|---|
| 死 | 機器の停止や応答がない状態。または、サービスや機能の完全な停止を示す通知が送付された状態 |
| 活 | 機器が稼働し、通信や応答を行えている状態 |
実運用では、不具合が起きると「死」の状態になるケースがしばしばあります。システムが固まった状態になり、入力も受け付けず応答も出さなくなる事態(ハングアップ、フリーズ)はその一例です。
死活監視はなぜ必要なのか?

そもそも、「死活監視」はなぜ必要なのでしょうか?「ちょっとくらい止まっていても、すぐに再起動すれば問題ない」とも思ってしまいます。

現代のシステムは、ネットワークでつながったさまざまな機器が連動・協働してサービスを提供しています。
この状況で何らかの機器やネットワークに異常が発生すると、サービスの提供に支障が生じます。自社の事業運営だけでなく、顧客や取引先にも悪影響を与えかねません。異常を早期に検知し迅速に対応するためにも、死活監視は必要なものです。
業種によっては、一瞬でも停止することが大きな損害を招くケースもあります。実際にFX(外国為替証拠金)取引における裁判で、「(ロスカット処理において)10秒を超える遅延は合理的範囲内とはいえない」という判決が出されたケースもありますよ。

企業自身を守るためにも、死活監視は欠かせないということですね。
死活監視が必要な機器


死活監視が必要な機器にどのようなものがあるか、教えてください。

死活監視が必要な機器には、「サーバー」「ネットワーク機器」「カメラ」「デジタルサイネージ」が挙げられます。
これらの機器に死活監視が必要な理由を、順に確認していきましょう。
サーバーの監視

サーバーは、情報の処理や提供をする中核的な機器です。もしも、社内のサーバーが止まると、サーバーで共有していたファイル、メール、勤怠管理システムなど不可欠なツールが使用できなくなります。
また、オンラインサービスを提供している場合には、サービスの継続ができなくなります。
ネットワーク機器の監視

実務では1台のパソコンだけで業務が完結することが稀で、サーバーなどほかの機器と通信しながら業務を進めるシステムが多いです。
そのため、ネットワーク環境がダウンすると社内のシステムにアクセスできなくなります。

なるほど。
クラウドを活用する際にも、ネットワーク接続は不可欠ですよね。

そうですね。
インターネットを介して接続しますので、社内と外のネットワークをつなぐゲートウェイ機器の監視も必要です。
カメラの監視

設備管理や警備をする目的で、カメラもよく用いられます。もしカメラが動作していないと、施設内で発生する機器や人的トラブルを確認できません。
不審者による侵入や破壊は、その一例です
デジタルサイネージの監視

近年の施設では、ディスプレイに情報を表示する「デジタルサイネージ」(電子看板)も使われるようになりました。
この機器も、監視対象とされやすい機器の一つです。

サーバーやネットワーク機器、カメラと異なり、止まっても実害はないように思えますが…

もしデジタルサイネージの表示が停止すると、来場者や顧客に情報を提示できず、機会損失を招くおそれがあります。
機器の前に人を張り付けておくわけにはいきませんので、正常に稼働しているか否かをシステムにより監視する必要があります。
死活監視の種類


死活監視はどのような方法で行われているのでしょうか?

死活監視には、大きく「アクティブ監視」と「パッシブ監視」の2つの方法があります。
それぞれどのような監視方法なのか、確認していきましょう。
アクティブ監視

アクティブ監視は、監視システムから監視対象の機器にアプローチして「死活」を監視する方法です。
「PING監視」と「ポート監視」の2種類があります。
| 監視の手法 | 監視内容や特徴 |
|---|---|
| PING監視 | 監視対象の機器に対して応答を求める通信を試み、応答の有無をチェックする。 pingコマンドの実行は代表的。 応答がない場合は、機器に不具合があると判断する。 機器そのものが稼働しているかどうかをチェックできる |
| ポート監視 | 機器が稼働し、通信や応答を行えている状態 |

知りたいタイミングですぐに状態をチェックできるのは、よい方法ですね。

そうですね。
ただし、監視対象の機器は応答を返さなければなりません。
機器に負担をかけることは、デメリットとして挙げられます。
パッシブ監視

一方でパッシブ監視では、監視システムから監視対象の機器に対して、積極的なアプローチは行いません。
ログや通知をもとにして、機器の状態を把握します。「ウォッチドッグタイマを用いる監視」や「SNMPトラップ」は代表的です。
| 監視の手法 | 監視内容や特徴 |
|---|---|
| ウォッチドッグタイマを用いる監視 | 監視対象の機器から、定期的に送信されるパケット(少量のデータ)を監視する。 一定の時間が経過してもパケットが到着しない場合に、異常が発生したと判断する |
| SNMPトラップ | 監視対象の機器に異常や何らかの変化が起きた場合に、通知を送信する。 あらかじめ監視対象となる「SNMPエージェント」と監視する「SNMPマネージャー」を定め、ソフトウェアのインストールや設定をする必要がある |
死活監視をする方法


死活監視は、何らかのツールやサービスを使わなければならないのでしょうか?
機器の数が少ない場合は、常に人が張り付いて監視する運用でもなんとかなりそうな気がします。

マンパワーによる死活監視は可能ですが、実運用という観点では現実的でないケースが多いでしょう。
人手によるコマンドの実行は、どうしても抜け・漏れが起こりがちです。そもそも24時間365日監視し続けることは難しいでしょう。

何らかのツールやサービスの活用が欠かせないということですね。

そうですね。自動的に行うことがおすすめです。
主な方法には、「ソフトウェアやツールの活用」「死活監視の代行サービス」「専用の製品を用いる死活監視」があります。それぞれの特長を順に確認しましょう。
ソフトウェアによる死活監視

ソフトウェアによる死活監視は、簡単にインストールして設定できる手軽さが魅力です。新たに専用の機器を用意する必要はありません。
オープンソース(OSS)のソフトウェアを選べば、無料で使える場合もあります。

費用がかからない方法もあるのですね。

そうです。
一方で、インストールできるOSが制限されるソフトウェアもあるため注意が必要です。
また導入する際には、ITに関する専門知識も必要です。
選ぶ際には、自力で設定を完了できそうか確認するとよいでしょう。
死活監視の代行サービスの活用

自力で死活監視の設定ができない場合は、どうすればよいのでしょうか?

死活監視の代行サービスを活用する方法があります。
詳細な設定やメンテナンスは、専門業者が実施。
ITをよく知る人が誰もいない企業でも、死活監視を行えることは強みです。
また死活監視に限らず、システム運用をまるごと支援してもらうことも可能です。

専門家に任せられると安心ですね。

そうですね。
ですが、これらのサービスを受けるためには自社で運用する場合と比べて高額な費用がかかることが多いです。
専用の製品を用いる死活監視

「ソフトウェアやツールの活用はITスキルが必要」「代行サービスは費用がかかる」どれも一長一短があります。
安価でITスキルに自信がない人でも導入できるシステムはないのでしょうか?

そのような場合には、専用の機器を用いる死活監視がおすすめです。
これなら、ハードウェアのセットアップとGUIによる設定だけで構築が完了します。
数万円の費用で導入でき、安価なことも強みです。
一例として、死活監視付き電源リブーター「PE4102AJ」「PE4104AJ2」には以下の特長があります。
死活監視は業務の目的や予算にあうサービスの選定を

システムを安定して運用するために死活監視は欠かせません。
適切な死活監視を実現するためには、監視したい機器や監視方法にマッチするサービスの選定が重要です。
機器の死活監視にはATENの製品もご検討ください。
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