PDUとはなにか?PDUならではのメリットや選ぶポイントを徹底解説


インフラの設計や構築、管理といった場面で「PDU」という言葉を見聞きした読者もいるのではないでしょうか?
PDUは、電源から供給された電力を複数のIT機器へ分配するための機器です。サーバーやストレージ、ネットワーク機器を集約して管理する場所でよく使われます。データセンターは代表的な場所です。
PDUに類似する製品には、電源タップがあります。
企業は、なぜPDUを選ぶのですか?
電源タップは、入手が簡単で安価です。
経費節減のためにも、電源タップを使えばよいと思いますが。


わざわざPDUを選ぶ理由は、PDUだからこそ得られるメリットが多数あるためです。
どのようなメリットが得られるのか、PDUの特徴や選ぶポイントも含めて確認していきましょう。
電源タップに対して、こんな不便を感じていませんか?


ここでは電源タップをサーバーラックやサーバールームで使う際、管理者はどのようなことに不便を感じるのか見ていきましょう。
サーバーの電源ON・OFFなど、電力供給を遠隔制御できない

サーバーの電源をONにする、または電源を切る際に、サーバーのある場所まで行かなければならないことも面倒です。
データセンターなど遠くにサーバーがある場合、頻繁に出向くわけにはいきません。

サーバーの電源を入/切するだけの作業でデータセンターに出向くことは、大きな時間のロスですね。
遠隔操作できれば、作業の効率化につながります。
サーバーの電源ON・OFFなど、電力供給を遠隔制御できない

例えば、サーバールームで管理しているサーバーがフリーズした場合を想像してみてください。

サーバールームまで行って状況を確認しないといけませんね。

はい。
この場合、ネットワーク越しには「反応がない」ことしか分からず、コンセントが抜けているのか、内部的な故障なのかを判断する術がありません。
結局、深夜や休日であっても現場に駆け付け、手作業で電源を入れ直すのがオチです。

電源を入/ 切するだけの作業のために、わざわざデータセンターまで出向くのは相当な時間のロスになりますよね。
電源の供給状況が可視化されていない

もう一つの例として、管理者がサーバーラックに新しい機材を追加しようと計画している場面を想像してみてください。
この時、最も重要なのは「今、このラックにあとどれだけの電力的な余裕があるか」を正確に把握することです。

そうですね。
もし現状を把握せずに機材を足して、許容電力量を超えてしまったら・・・・・
一斉にブレーカーが落ちてシステム全停止ですよね。
想像するだけで怖いです。

まさにその通りです。
しかし、一般的な電源タップには、今どれだけの電力を消費しているのかを表示したり、遠隔で監視したりする機能はありません。
いわば「中身の見えない貯金箱」にお金を詰め込むようなもので、限界を知るにはわざわざ現場へ行き、テスターを当てて実測するしかないのが実情なんです。
PDUとはなにか?種類や使われやすい場所も紹介


PDUは、従来の電源タップが抱える課題を解決する製品として、使われています。

PDUはどんな製品なのですか?

サーバーやストレージ、ルーターやスイッチなど、企業で使われるIT機器に電力を供給するとともに、電力の監視・制御を行える製品です。
PDUにはさまざまな種類がある

PDUには、さまざまな種類があります。
代表的なPDUの種類を、以下の表でご確認ください。
| PDUの種類 | 特長 | |
|---|---|---|
| ベーシックPDU | 電力を安定して供給 | |
| インテリジェントPDU | 計測機能付き | 使用電力を計測 |
| 制御機能付き | 電源を遠隔で制御(電源のON/OFF) | |
PDUの機能
コンセントごとの電流・電圧・消費電力のデータをリアルタイムで取得できる

機器に対してきちんと電気が流れているのかを確認したい場合、どのPDUなら確認できるのでしょうか?

計測機能付きPDUなら確認できます。コンセント単位で電流や電圧を計ることができるPDUもあり、つながっている機器がどれだけ電力を消費したか計測できます。
手順どおりにポートごとの電源ON/OFFを実行する仕組みを設定できる

また電源制御機能付きPDUなら、機器ごとのON/OFFを遠隔で操作できます。
「○秒後に電源をONにする」など、起動したい順番どおりに電源ONや電源OFFを実行する仕組みも設定できます。IT機器は起動時に大量の電力を必要とするため、この仕組みにより多数のIT機器が一度に起動することによる電力不足を防ぐことが可能です。
電源負荷をバンク(ブレーカー)やポートごとに可視化できる

PDUでは電源負荷を分散し、電力の使用量にの最適化をすることはできるのでしょうか?

インテリジェントPDUのなかには、ポート(コンセント)単位やバンク(ブレーカー)単位で電力使用量を確認できるため、管理者が電源負荷を分散して運用することが可能です。
PDUが使われる代表的な場所

ところでPDUは、サーバールーム以外で使われることもあるのですか?

はい。
サーバールームやデータセンター以外にも製造業やオフィスなど、複数のIT機器へ電力を分配・管理する場所で使われます。
PDUを選ぶポイント


PDUのメリットは分かりました。
しかし、PDUにはさまざまな会社から多種多様な製品が提供されています。
どのような製品を選べばよいのでしょうか?

確かに、さまざまな特徴を持つ製品が販売されていますね。
ポイントを押さえることで、自社にマッチするPDUを選べます。
主なポイントを、以下の表でご確認ください。
| チェック項目 | PDUを選ぶポイント |
|---|---|
| 電圧 | 100V用、200V用、400V用がある。設置場所で使える電源に合わせて選ぶ |
| 電力容量 | 接続する予定の機器に見合うPDUを選ぶ。 複数の機器に電力を供給する場合は、機器ごとの定格電力を合計する |
| コンセントの形状 | 定格電圧や定格電流の大きさによって、コンセントやプラグの形が大きく変わることに注意する |
| コンセントの口数 (ポート数) | 接続する機器の数に合わせて選ぶ。機器の数や電力容量が多い場合は、多ポートモデルや複数のPDUを併用する |
| 取り付け方法 | 床置き、サーバーラックに取り付けなどの方法がある。 取り付け場所に適するPDUを選ぶ。 設置場所が狭い場合は、省スペース型のPDUがおすすめ |
| 遠隔制御 | 「データセンターやサーバールームに設置したIT機器の電力を、自席から制御したい」という場合は必須 |
| 電源投入シーケンス制御 | 多数のサーバーが同一のPDUに接続されているケースで役立つ。 サーバーを時間差で起動させることで、電力が供給された瞬間にサーバーが一斉に起動し、起動時の電力が大きく増加る事態を防げる |
| 監視機能 | 死活監視に加えて、消費電力や電流、電圧などをチェックし表示できる。 温度や湿度の監視は、対応する外部センサーを接続することで行える製品もある。 |
| サポート内容 | PDUのトラブルや活用方法に関する質問に対して、迅速に対応する体制が求められる |
サーバーなど重要なIT機器には、PDUの活用がおすすめ

PDUの活用により、電源タップだけでは得られない「安全・安心できるIT機器の運用」を実現できます。
インテリジェントPDUなら、データセンターに設置したサーバーの電源に関する情報を現地に赴くことなく自席で確認でき、電源ONやOFFの操作を手元で行えるメリットも得られます。
サーバーなど重要なIT機器を使うなら、PDUの活用をおすすめします。

PDUの導入は、どこへ相談すればよいですか?

ATENではデータセンタ―から工場までさまざまなシーンで使用できる幅広いラインナップを取り揃えております。
デモ機貸し出しサービスも行っておりますので電源管理の効率化や止まらないサーバー運用をご検討の際にはご相談ください。
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